感覚を数字にしたら、 チームが自分で動き出した。
Y.H
アミクス一筋、15年。
グループリーダーとして3チームを束ねるY.Hが、最初に口にしたのはシンプルな一言だった。
「ありがたいことに縁があってアミクスに入社させてもらった。本当にそう思っています。」
入社してから15年、アミクス一筋で歩んできた。その時間が、今のチームをつくっている。
今は現場同行・メンバーへのフィードバック・チームリーダーの育成を担う立場だ。
感覚を、数字にした。
3〜4年前から社内で細かく取得しはじめたデータを、本格的に動かし始めたのは約2年前のことだ。
きっかけは、グループ統括になって気づいた課題だった。
「メンバーの何を伸ばすべきか、感覚任せになっていた。それが嫌で。」

SFA(営業支援システム)で可視化したのは、電話→訪問→商談→成約の各通過率、情報取得率、商材別の決定率など——野球でいえば打率・本塁打数・長打率のように、誰が見ても「この選手の強み弱みはここだ」とわかる数字だ。数字が共通言語になると、チームに自然な変化が生まれた。
「なんでそんなに受注率高いの?」「その時の提案書見せてください」——誰かに言われなくても、メンバーが自分から聞き合うようになった。
チームもグループも、前年を大きく上回る成果につながっている。
「やれ」とは、一言も言っていない。
マネージメントのスタイルも若いころからずいぶん変わった。
以前は答えを渡して動かすトップダウン型。
今は「自発性を養う」ボトムアップ型に舵を切っている。
朝礼やミーティングの際、全員が意見を出す。トークスクリプトをメンバー自身が作る。データを入力しながら「なぜこうなるのか」を自分で気づき考える。
ある日、後輩が業界に関連した日経新聞の記事を社内グループLINEに自発的に共有してくれた。「やれとは一言も言っていない」。
その動きを見た時、Y.Hの中に稲妻が落ちた。
以前のトップダウン型なら見られなかった後輩の姿に、育てることの面白さを改めて感じた瞬間だった。
才能もセンスも、いらない。
「才能もセンスも、営業には必要ない」とY.Hは言い切る。必要なのは、頑張りたいという気持ち、真面目にやる姿勢、決めたことをマメにやり続けること——それだけだ。
「自分自身、才能もセンスもなかった。だからこそ、頑張ることと真面目にやることを信じ続けてきた。」
20代に大切なことは何かと聞くと、笑顔でこう答えた。
「どれだけ失敗できるか。私は社内で誰よりも失敗してきた自信がある。その失敗の数が、その人の経験値になる。」